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宗像久嗣の研鑚

イラストレーター兼デザイナ兼IT雑用係。気楽にやろう。

うちの妻がモンスタークライアントだった(追記あり)

クライアントの担当者と話を進めていて、もうすぐ方針が固まるって時に担当者の上司の鶴の一声でやり直し。そんなことありますよね。

あ、ごめんなさい、胃が痛くなりました?

担当者と上司の仲が最悪で、担当者に話していたことが上司に通じておらず、「そもそもこんな案件やる意味あるの?」と半笑いでその上司に言われたときはさすがの私でもワンパンしそうでしたが、その会社はいまや数千人規模の大リストラと経営危機に陥っており、お陰様で私の心には爽やかな一陣の風が吹いております。

ところでマイワイフである杉浦絵里衣が、新しい小説「東京フラッパーガール外伝(仮)」を出すって言うんで、さっそくこんなラフを描きました。

 

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私「なんかこんな感じで銃持って後ろはワイワイしてる感じ」
妻「いいんじゃない?」

喜び勇んでラフを進める

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私「どうよ?」
妻「いいんじゃない?」
私「んじゃ着色ラフするね」

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私「どうよ?」
妻「なんかちがう

 

えっ

 

私「なんかって…なに?」
妻「なんだろう…服? その時代にあった服が良いかも?」

このホームズ風衣装が良いのにと思いつつ、手持ちのレトロ服資料を参考に別のカラーで塗ってみる。

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私「どう?」
妻「んーーー……ちがう」

 

お…おう…

 

私「何が違うの?構図?」
妻「そうだなぁ…私はやっぱり背中合わせがいいなぁ」
私「あなた構図に困ったらぜんぶ背中あわせやな」
※私は過去の別作品にて何度も背中合わせの絵を描かされている

このまま進めると身の危険を察知した私は、いったんリセットすることにした。急いては事を仕損じるのをディレクターである私は知っているのだ。

スケッチブックに幾つかの構図を描き、妻に選ばせた。これで完璧のハズだ

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私「これでいくで」
妻「いいよ♡」

 

カラーラフができた。

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妻「なんかちがう。環(左)の服とか
実は私もなんか違う気がしてた。
私「だって背中だとレトロ感のある服を描くの難しいもの」
妻「じゃあこの構図はあかんやん
私「あかんわ」

ここでディレクターの本領発揮である(遅すぎるとかは言わない)。
ドリルが欲しい客はドリルそのものが欲しいのではない、穴が欲しいのだ。
そんな言葉を思い出しつつ、ワイフが何を求めているのかをズバリ言い当てた。

私「君は描いてほしい服が頭の中で決まってないだけなのだ。きちんと資料を探しなさい。それを描くから」

しばらくして、レトロ洋服サイトから妻の理想とする服が見つかり、それを描くことに。

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こんなラフから 

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完成に近い着色ラフ。そして…

こんなふうに完成しました。妻は大満足の様子。

 

妻がモンクラとはさすがに言いすぎ…いやそうでもない、クライアントだと殴り合いの喧嘩になりそうな差し戻しでしたが、しょっちゅう意志疎通してる家族でもこんなことになるので、絵の依頼をする・受ける時は大変なのです。人類が平和でありますように。

(追記:2015/11/18)
まとめサイトなどへの転載は禁止します。

 ※夫婦仲はいたって良好です!!